【初歩から学ぶからだのしくみ】体温について
今回のテーマは「体温」です。
体温は代謝(体のなかで起きている化学反応)の結果として発生する熱(産熱)と、体外に逃げていく熱(放熱)のバランスの結果、
一定の範囲に調節・維持されているもので、生命維持に欠かせないものです。
環境温度にかかわらず深部体温をある一定の温度に保つ能力を持つ動物を恒温動物、環境温度の影響を受けて深部体温が変動する動物を変温動物と呼びます。
人間は恒温動物です。恒常性(ホメオスタシス)が働いて深部体温が37℃程度に保たれるようになっています。
では、この体温調節はどのように行われているのでしょうか。
⒈体温の調節
・体温調節は、物理的調節過程と科学的調節過程に分類されます。
┗物理的調節過程・・・放射、伝導、蒸発などによるもの
┗化学的調節過程・・・栄養素代謝などの化学的反応によるもの
⒉体温調節の中枢
・体温調節中枢・・・視床下部に存在します。視床下部を流れる血液の温度変化に反応して体温をコントロールしています。
皮膚にある温度受容器(温点・冷点)で感知された情報も、感覚神経によって体温調節中枢に伝えられます。
⒊体温調節の反応
・温熱中性帯(外気温29℃前後)・・・産熱が最小限に保たれ、皮膚血管の収縮・拡張によって体温調整が行われている
※温熱中性帯:裸でじっとしている状態で暑さも寒さも感じない温度
・外気温低下時・・・皮膚血管収縮、甲状腺ホルモン・カテコールアミンの分泌亢進、ふるえ産熱亢進
・外気温上昇時・・・皮膚血管拡張、発汗の亢進
・高温環境下 ・・・温熱性発汗の亢進、バソプレッシンの分泌亢進、腎臓からの水分排泄抑制
このように私たちの体温は様々な反応によって一定に保たれています。
ストレスや不規則な生活などにより体温調節機能が低下すると、平温(体温の基準)が安定せず体温が一定に保てなくなり、様々な障害が生じます。
⒋体温調節機能低下により起こること
・筋肉痛、こむら返り
・大量の発汗
・頭痛、吐き気・嘔吐
・倦怠感
・意識障害、痙攣、手足の運動障害 など
ときには命の危険が生じる状態に陥ることもあります。
高体温:体温が43℃を超えると蛋白質が変性します。1度変性した蛋白質は元には戻りません。
低体温:体温(直腸温)が33〜34℃になると意識が失われ、25〜30℃で心細動が起こり危険です。
ここ数年は、気温の変動が激しく、高温環境下におかれることが増えてきています。
体温調節機能を助けるためにも、服装やクーラー、暖房などで外気温を調整することも大切です。
上手に温度調節を行い、体調不良を起こさないようにしていきましょう。
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