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委中穴

読み方
いちゅうけつ

委中穴とは

委中穴(いちゅうけつ)とは、中国医学におけるツボの一つで、膝の裏側に位置し、膝の中央部のちょうど真裏に存在します。

委中穴に刺激を与えることで、主に腰痛や坐骨神経痛、さらには膝の違和感や硬直の改善につながるとされています。

整体や整骨業界では、委中穴を刺激することで「経絡」を通じて体全体のバランスを整える効果があるとされています。経絡とは、体内で気血が巡る道筋のことで、これが正常に働くことで私たちの健康は維持されると考えられています。この経絡が何らかの原因で詰まりや滞りを起こすと、その部分に関連する痛みや不調が現れるというわけです。

また、委中穴は「膀胱経」に属し、膀胱経は体の背面を通っているため、腰痛を感じる方への施術で特に効果を発揮します。膀胱経を通じてその気を流し、筋肉や神経の緊張を和らげるために、委中穴は特に重要なツボとされています。

腰痛改善における委中穴の役割

委中穴は腰痛改善に非常に有効なツボとして知られています。腰痛は現代人にとって非常に一般的な悩みの一つであり、デスクワークや長時間の立ち仕事など、さまざまな要因で引き起こされます。委中穴は、腰から脚にかけての背面全体を調整する重要なツボであり、その刺激方法や効果について説明いたします。

腰痛の原因はいくつか考えられますが、主なものとして以下のようなものがあります。

  • 筋肉の疲労
  • 姿勢の悪さ
  • 筋膜の硬直
  • 椎間板の問題

これらの原因は、委中穴を刺激することで緩和されることがあります。特に、筋肉の疲労や硬直に対しては、とても効果的です。委中穴をマッサージや鍼治療によって刺激することで、血液循環が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。

例えば、デスクワークで長時間座っていると腰が痛くなることがよくあります。この際、委中穴を軽く指圧することで、腰の筋肉がほぐれ、痛みが軽減されることが多いです。また、座りながらでもこのツボを刺激することができるため、日常的に簡単に取り入れることができます。

下肢の痛みと委中穴

委中穴は坐骨神経痛にも有効です。坐骨神経痛は、腰から脚にかけて走る坐骨神経が圧迫されることで痛みを感じる症状です。この神経圧迫を少しでも緩和するために、委中穴を用いることが一般的です。鍼灸師や整体師が施術の際に委中穴を刺激することで、坐骨神経周辺の筋肉がほぐれ、痛みが和らぎやすくなります。

委中穴と膝の健康

膝の健康維持でも委中穴は非常に役立ちます。特に、膝の前後運動に関わる筋肉群の緊張や硬直を緩和する効果があります。階段の上り下りや運動中に膝に痛みを感じる場合、このツボをうまく利用することで症状が緩和することがあります。

ここで一例を挙げると、アスリートや高齢者が多く経験する膝の痛みや違和感に対して、委中穴への指圧は非常に有効です。膝裏の委中穴を適切に刺激することで、膝関節周辺の血流が良くなり、炎症や筋肉の硬直が和らぎます。これにより、関節の動きが滑らかになり、痛みが減少します。