SLAP損傷

SLAP損傷とは

SLAP損傷（スラップそんしょう）とは、肩関節の中にある「肩関節唇」の損傷を指します。

この用語は、英語の「Superior Labrum from Anterior to Posterior」の頭文字から取られたもので、肩の上部にある軟骨が損傷することを意味します。肩関節は自由度が高い一方で、不安定になりやすい構造を持っています。

特にスポーツをする際に、肩を過度に動かす動作によって引き起こされることが多く、野球のピッチャーやテニス選手などに多く見られます。

SLAP損傷の主な原因

SLAP損傷の原因は、多くの場合、過度な肩の動作や急激な負荷によります。具体的には、以下のような動作が原因となることが多いです。

• 繰り返し行う肩の上方投球動作
• 転倒時に手を突くことで生じる負荷
• 重い物を無理に持ち上げる
• 不適切なフォームでのウエイトトレーニング

これらの動作によって、肩関節の安定性を支える軟骨が損傷し、結果としてSLAP損傷に繋がります。このような原因を理解して、普段から正しいフォームとは何かを意識して取り組むことが重要です。

SLAP損傷の症状

SLAP損傷の症状としては、肩の痛みや違和感があります。具体的な症状は以下のようなものがあります。

• 特定の動作での鋭い痛み
• 腕を上げたときの不自然なクリック音
• 肩の動かしにくさや違和感

これらの症状は、慢性的に続くことが多く、放っておくとさらに悪化する可能性があります。

SLAP損傷の予防方法

予防としては、肩関節周囲のストレッチや筋力トレーニングを定期的に行うことで、損傷を未然に防止することが推奨されています。特に、スポーツをする方は、正しいフォームや適切なウォーミングアップを心掛けることが重要です。